著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

参謀本部は傍受する敵のラジオ放送を都合よく解釈した

公開日: 更新日:
ガダルカナル島、ホニアラのジャングルを清流沿いに行く日本兵遺骨調査団一行=派遣団員撮影、1955年(昭和30年)2月11日(C)共同通信社

 ガダルカナル戦の推移は極めてわかりやすい構図で進んだ。日本側がアメリカ軍の上陸戦力を読み違えて、対応する兵力を間に合わせのような状態で送ったのである。言い方を変えれば、アメリカ軍の上陸戦力が10なのに3と予想して3に対抗する戦力を送っては戦果を期待していたのだ。兵士たちがどれほ… 

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