著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

スウェーデン、スイス、バチカン王国 3つの和平工作も失敗

公開日: 更新日:
1942年4月7日、信任状をカリーニン・ソ連最高会議長(左)に奉呈した佐藤尚武駐ソ連大使(中央)/(C)共同通信社

 ソ連を仲介とした日本の和平工作は失敗だったのだが、このことは何を物語っているのだろうか。ソ連を頼みとすることのおかしさも指摘できるが、一方で講和のプログラムをもともと持っていなかったことのツケが最終段階で現れたとも言える。

 あえて私見を述べれば、昭和10年代の首相で、外… 

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