小林節
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小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院の客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著) 5月27日新刊発売「『人権』がわからない政治家たち」(日刊現代・講談社 1430円)

横浜市カジノ誘致は憲法違反だ…92条は地方自治本旨を保障

公開日: 更新日:

 憲法92条は地方自治の大原則として、「地方自治の本旨」を保障している。それは、一般に「団体自治」と「住民自治」の保障だと理解されている。つまり、その地方に特有な行政課題については(国の指図を受けずに)地方自治体が決め、その自治体内部では主権者・住民が決めること……が保障されている。間接民主制を原則とする国政(憲法前文1段)とは大きな違いである。

 昨年8月に横浜市長がカジノ賭博の招致を唐突に決定・発表したことに反発して超党派の住民運動が立ち上がった。

 まず、国策としてカジノの合法化が決定されたことに呼応して、いかにも地元選出の有力政治家の指示に従ったように市長が手を挙げたことが、「団体自治」の放棄に見えた。

 さらに、「住民自治」の否定の方が露骨で深刻である。横浜に賭博施設を誘致して市財政を依存するということは、横浜を文化都市からマカオのような歓楽都市に変えるという歴史的に重大な決定である。そしてこれこそが「住民自治」の出番であったはずである。にもかかわらず、前回の市長選挙でも市議選挙でも、与党側は「カジノ問題は白紙だ」として争点にしなかった。

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