スッカラカンの菅氏が圧勝 “世紀の茶番”総裁選を総括<上>
何の国家観もない薄っぺらに自民党議員が利害と打算で雪崩の異様
何の期待も、高揚感もない。
14日投開票の自民党総裁選は、自民党議員の異様な権力欲を国民に見せつけただけだった。
病気を理由に再び政権をブン投げた安倍首相の「石破にだけは政権を渡さない」という意向をくんで、二階幹事長が担いだ菅官房長官に主要派閥があっという間に雪崩を打った醜悪な総裁選。下馬評通り、菅氏が377票(総数535票)をとって圧勝したが、この結果は8日の告示前から、決まっていた。
わずか6日間の短い選挙戦でも、菅のスッカラカンぶりが日に日に露呈。それでも圧勝シナリオは揺るがなかった。
今の権力構造を維持したいベテランと、ポストにありつきたい中堅・若手にとって、都合のいい存在が菅だったのだ。そういう利害と打算から生まれたおぞましい新政権が発足しようとしている。