コロナ禍で統治機構にガタが…デタラメがまかり通る世界に
パンデミックで、世界は混乱している。こんな時必要なのは、政府や公的組織や、専門家たちの手堅い情報と判断力である。ここに嘘やデタラメ、策略があってはいけない。
ところが、コロナに関する限り、人類がかつて遭遇したことのない新種ということもあり、各界の権威たちの言動がしどろもどろである。こんな混乱はかつてなかった。
政治家たちは対応策も思いつかず、嘘とデタラメで時をやり過ごそうとしている。
米大統領が典型である。最初は「インフルエンザより軽い」とか「消毒液を注射したら」とか軽口をたたいていた。ところが、米国の感染者数が断トツになると、「中国が元凶」と因縁をつけ始め、IT貿易問題とごっちゃの煙幕作戦に持ち込んだ。
ウォーターゲート事件で不正を暴き、ニクソン大統領を退陣に追い込んだ有名記者が、新著「RAGE」で、再び米大統領を窮地に追い込んでいる。2月時点のインタビューで、トランプは言明していた。
「強力なインフルエンザさえ上回るほど致命的だ」