斎藤貴男
著者のコラム一覧
斎藤貴男ジャーナリスト

1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。

追求のないテラスハウス事件と政府に共通する“未必の故意”

公開日: 更新日:

 発売中の「サンデー毎日」に、フジテレビ「テラスハウス」問題について書いた。昨年5月、この番組に出演していた女子プロレスラーの木村花さんが自殺に追い込まれた事件でのテレビ局の責任を、放送界の第三者機関であるBPOの放送倫理検証委員会はなぜ追及しないのかと、元委員の一人として、やむにやまれぬ思いでつづったものだ。

 結果責任を問い過ぎれば現場が萎縮する。そんなセオリーは百も承知、だからって事案の異常性が軽視されてはならないし、花さんの自殺に関わるフジ側の行動は、限りなく「未必の故意」に近かったと指摘した。単なる宣伝で、こんな話はしない。「テラハ」の取材で感じたことを、少しでも広く伝えたくて、私は本稿に臨んでいる。

 すなわち、「未必の故意」はフジテレビの専売特許ではない。この国の政治や行政は常に「未必の故意」である。こうすれば、ああなるとわかっていて、切実な猛反対があっても、たぶん大丈夫だろ、程度のノリで何事かを強行する。はたして無残な結果となり、多くの不幸がもたらされても見て見ぬふり、何もなかったことにして済ませてしまう。

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