小池都知事の国政復帰作戦ついに発動 二階氏のラブコールは「計画どおり」
またまた自民党の二階幹事長の「ほのめかし」爆弾が炸裂した。
東京五輪の5者会談が行われた8日、二階氏はCSのニュース番組で「(小池知事が)国会に戻ってくるのであれば、大いに歓迎」と語った。1都3県で五輪の無観客が決定され、首都圏でのコロナ感染が急増する中、その陣頭指揮に立つ都知事に対して国政復帰を促すとは、どういう神経をしているのかと首をかしげたくなるが、ラブコールを送られた当の小池知事は内心、「計画どおり」とほくそ笑んだことだろう。
今回の二階発言はいつもの観測気球と言うより、もっと踏み込んだ意味を含んでいる。小池知事の度重なる「二階詣で」で練り上げられた小池国政復帰作戦がついに発動されたとみるべきだ。
一時は過労による入院で勢いを失いかけた小池知事だったが、都議選の最後2日間で巻き返しを図り、大敗必死だった「都民ファーストの会」(都ファ)を踏みとどまらせた。結果、自民党に迫る31議席を確保した。
皮肉なことだが、普段は小池知事に批判的な立場の人々からも、さすが選挙に強い小池知事と高く(?)評価する声が相次いだ。かく言う私も「小池知事、恐るべし」と思ったひとりだが、都民には政治家・小池百合子のイメージが実態以上に膨らんで見えたのではないか。