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小林節慶応大名誉教授

１９４９年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院の客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ！」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。１４年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義！　日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」（ベスト新著） 5月27日新刊発売「『人権』がわからない政治家たち」（日刊現代・講談社 1430円）

ここがおかしい小林節が斬る！

国会における審議・議決は不可欠だ「国葬」の法的条件と政治的条件を考える

公開日：2022/07/22 06:00　更新日：2022/07/22 06:00

小林節慶応大名誉教授（Ｃ）日刊ゲンダイ

　広辞苑によれば、「国葬」とは「『国』の儀式として行う葬儀」である。

　ならば、「国権の最高機関」（憲法41条）である国会における議決とそれに先立つ審議は当然に不可欠である。

　国葬を内閣による決定だけで行えるという見解があるが、その憲法上の根拠は不明である。内閣の職…

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