ガソリン高騰だけじゃない! 長期化する石油危機で医療、農業にも影響拡大の深刻
米国・イスラエルのイラン攻撃から1カ月。原油高が続く中、石油備蓄が放出され、補助金でガソリン価格は一時的に下がった。だが、事実上封鎖されたホルムズ海峡の迂回ルートとなる紅海を活動拠点とする親イラン武装組織フーシ派が参戦。物流停滞でさらなるガソリン高騰が懸念されるが、心配なのはエネルギー問題だけじゃない。
さまざまな石油化学由来製品の原料となるナフサの急騰と供給不足で、食品トレーなどの価格が上昇している。このナフサ、医療現場でも重要な石油製品なのだ。
ロイター通信(27日配信)によれば、ナフサの供給不足がこのまま深刻化した場合、緊急性の高い医療機器が品目によっては4月半ばから8月ごろにかけて不足に陥る可能性があるという。中でも「人工透析」は深刻。物流ニュースサイトの「ロジスティクス・トゥデイ」(27日配信)によれば、治療に不可欠なダイアライザー(人工腎臓)と血液回路はすべて石油化学由来の樹脂でできているうえ、感染症予防の観点から使い捨てだ。国内の透析患者は約34万人。週3回の治療で消費されるダイアライザーは年間5000万本を超えるという。


















