「利己的な生物がなぜ協力し合えるのか」長谷川英祐著

公開日: 更新日:

「利己的な生物がなぜ協力し合えるのか」長谷川英祐著

 進化論を唱えたダーウィンの自然選択説では、生存競争が適応をもたらすと考えるゆえ、適応進化の原動力は競争となる。競争に基づく進化は、自分のためだけに起こるので、適応すればするほど自分にメリットが生まれる。これを利己性と呼び、生物は自然選択によりどんどん利己的になっていく。

 しかし、一見すると自分の適応度をゼロにしてほかの個体と協力する、自然選択説では説明できない行動をする生物が存在する。アリやハチなどの社会性昆虫や、他個体の子育てを手伝うヘルパーと呼ばれる鳥や哺乳類の個体だ。さらにアリとアブラムシのように血縁とは無関係な別種同士の「共生」と呼ばれる協力関係も存在する。進化論では説明できない、そんな難問を解き明かすサイエンステキスト。 (PHP研究所 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  2. 2

    福山雅治も結婚後は苦戦…亀梨和也も正念場を迎えている

  3. 3

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  4. 4

    安青錦は「カラダ」より「アタマ」に課題…2ケタ勝利で大関復帰を果たせるか

  5. 5

    小栗旬は「思い入れがない」コメント…福田雄一監督また炎上でも仕事が減らない映画業界のウラ事情

  1. 6

    要潤、玉山鉄二、速水もこみち…40代イケオジ俳優3人の「人生いろいろ」

  2. 7

    高市首相に“もう1つの爆弾”「副首都法案」炸裂の可能性 会期延長なら疑惑追及&身内疲弊のWパンチ

  3. 8

    二宮和也をNHKが起用で音楽特番MCは元嵐まみれに…テレビ局では“ポスト嵐”探しが迷走中

  4. 9

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  5. 10

    引退した東山紀之に錦織一清演出で「少年隊」還暦コンサートのすすめ