「利己的な生物がなぜ協力し合えるのか」長谷川英祐著
「利己的な生物がなぜ協力し合えるのか」長谷川英祐著
進化論を唱えたダーウィンの自然選択説では、生存競争が適応をもたらすと考えるゆえ、適応進化の原動力は競争となる。競争に基づく進化は、自分のためだけに起こるので、適応すればするほど自分にメリットが生まれる。これを利己性と呼び、生物は自然選択によりどんどん利己的になっていく。
しかし、一見すると自分の適応度をゼロにしてほかの個体と協力する、自然選択説では説明できない行動をする生物が存在する。アリやハチなどの社会性昆虫や、他個体の子育てを手伝うヘルパーと呼ばれる鳥や哺乳類の個体だ。さらにアリとアブラムシのように血縁とは無関係な別種同士の「共生」と呼ばれる協力関係も存在する。進化論では説明できない、そんな難問を解き明かすサイエンステキスト。 (PHP研究所 990円)


















