(2)見えないAEDの壁…「設置してある」だけでは間に合わない

公開日: 更新日:

 一昨年の11月、駅ビルの広い本屋でうろうろしていたときのことです。背後からドスンと鈍い音がして振り返ると、80代くらいの男性があおむけに倒れていました。

 慌ててお店の人に知らせようとしたけど、そこにいたのはアルバイトらしき若い店員さんだけ。「私ではわからないんで……」と社員を探しに走り去ってしまいました。周囲に集まり始めた人たちも、呆然と立ち尽くしている。

「ここで考えちゃダメだ」と、私は駆け寄って男性に声をかけました。

「大丈夫ですか?」

 意識はある。でも次の瞬間、床が赤く染まっていくのが見えました。頭から血が流れていたのです。

 かなりショックを受けつつ「救急車を呼んでください!」と叫ぶと、ようやく周りが動き始めました。

 看護師さんと思われる方が現れ、脈を測り、声をかけながら対応してくれました。お店の人も救急車を手配し、ご家族にも連絡していました。

 ただ、待てど暮らせど救急車が来ないのです。近くに住むご家族のほうが先に到着したほど。救急隊が現場に着いたのは約30分後。男性は無事に搬送されましたが、私は帰宅後もぐるぐると考えていました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  2. 2

    小池栄子が一番の被害者? 佐藤二朗“ハラスメント騒動”に足引っ張られた「さよならノワール」の評価は上々

  3. 3

    戸郷が離脱、則本メッタ打ちで巨人が緊急補強へ…候補に挙がる「オリックス投手」の名前

  4. 4

    安青錦は「カラダ」より「アタマ」に課題…2ケタ勝利で大関復帰を果たせるか

  5. 5

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  1. 6

    福山雅治も結婚後は苦戦…亀梨和也も正念場を迎えている

  2. 7

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  3. 8

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  4. 9

    高市首相が衆院集中審議に“出たくない”とブー垂れ…身内の自民国対「もう疲れ果てた…」ヘトヘトのお気の毒

  5. 10

    ベタ折れで肝いり法案断念の維新 吉村代表と馬場前代表にミゾで「国会組」vs「大阪組」のバトル勃発