著者のコラム一覧
佐藤雫作家

1988年、香川県生まれ。「言の葉は、残りて」で第32回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。著書に「白蕾記」「花散るまえに」ほか。

(2)兄上は江戸に行きたかったのでしょう

公開日: 更新日:
イラスト・鈴木ゆかり

 一弥は「そうでしょうな」と曖昧に返す。江戸参勤に同行せず盛岡に残っていた一弥に、殿様の江戸でのご苦労などわかるはずもない。

 本来、大名家の嫡子は徳川幕府の人質の意味もあって江戸藩邸で生まれ育つものだが、当代は国許の側室が産んだ若君だった。ゆえに、盛岡生まれ盛岡育ちの藩主… 

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【連載】江戸おんな職人余録 第四弾 漆の一滴

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