岸田首相と自民議員が国会質疑で「派閥問題」めぐり舌戦…見せられた国民はウンザリ
「派閥の性格は時代と共に変化しているが、国民から疑念や批判が出ないよう、派閥との関係も適切に対応しなければならない」
30日の衆院予算委員会。自民党の牧原秀樹議員(51)が岸田文雄首相(65)に対し、首相就任後もなお派閥会長(岸田派)にとどまっている政治姿勢の是非について質問。
岸田首相は派閥を離脱するかどうかについての明言は避けた一方で、「自民党内で権力闘争をしている余裕はないほど、日本を取り巻く状況は緊迫度を高めている」「緊張感を持って先送りできない政策課題に一つ一つ取り組んでいきたい」と答弁した。
資源高、物価高、防衛増税、少子化対策……。今の日本は待ったなしの多くの課題を抱え、国民生活はどんどん苦しくなるばかりだ。そのため、SNSなどでは、この予算委のやり取りについて、《今は派閥云々とか言っている場合じゃないだろう》、《正直、国民からすれば岸田さんが派閥会長だろうが何だろうが、まったく関心がない》などと冷めた見方が少なくない。
いずれの意見にも共通しているのは、《自民党内のコップの争いを時間が限られた貴重な国会質疑で取り上げるな》というものだ。