著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

ロシア・ソ連に仲介役を頼んだ大日本帝国の大失敗

公開日: 更新日:
ヤルタ会談。左からチャーチル英首相、ルーズベルト米大統領、スターリン・ソ連首相(C)共同通信社

 ソ連を仲介役とする案が表面化するのは、ソ連自体がこの中立条約の破棄を通告したことが、実は最大の理由だと言える。鈴木貫太郎内閣の誕生から間もなくの頃であり、通告から1年後に自動的にこの条約は効力を失う。それだけに必死にソ連を頼りにするということにもなったのだろう。歴史上から見る限… 

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