ポツダム宣言前、賊軍派による対ソ政治工作は拙かった
![対ソ工作が失敗に終わった広田弘毅(左)と近衛文麿(C)国立国会図書館所蔵画像/共同通信イメージズ](https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/340/656/07e04f85222240a5282ebbd59835643e20240524123601481_262_262.jpg)
ソ連を仲介とする案が国策上もひとまず決定したが、そのための具体策は首相、外相の経験者である広田弘毅がソ連の駐日大使のヤコフ・マリクと会って反応を打診することにあった。広田はマリクと外交官仲間ということで、国策の決定以前からしばしば会って、ソ連との間で戦端が開かれないような地なら…
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