岸田首相の「鈍感力」恐るべし…解散も内閣改造も断念、八方塞がりでも党総裁再選に楽観

公開日: 更新日:

頼みの麻生副総裁も見放し、誰が推すというのか?

 岸田首相と麻生副総裁は、政治資金規正法改正をめぐり、関係が冷え込んでいる。岸田首相が公明の要求に応える形でパーティー券の公開基準を当初の10万円超から5万円超に引き下げたことに、麻生副総裁は今も激怒している。先週に続き16日も新潟で開かれた派閥子分の政治資金パーティーで、「将来に禍根を残す改革やってはいけない」と不満タラタラだった。そのうえ、ナントそのパーティーの主役の麻生派議員が「こういう状況に至った責任は最終的に誰かが取らなければならない」と岸田退陣論をブッたから驚く。いよいよ“麻生公認”の岸田降ろしだ。

 政治評論家の野上忠興氏が言う。

「内閣支持率16%の岸田首相の続投を望む自民党議員なんて誰もいない。再選できると思っているのは岸田氏だけで、能天気の極みです。散々、解散権を弄んだ挙げ句、結局できません、というみっともなさ。麻生氏も見限っている。総裁選に出ようとしても、最後は行き詰まって辞めざるをえなくなるでしょう」

 ついに岸田首相もドン詰まり。3年前の菅前首相退陣パターンが濃厚だ。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり