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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

東條英機のあまりに覚悟に欠けた自決

公開日: 更新日:
自決直後の東条英機元首相(1945=昭和20=年9月11日)/(C)共同通信社

 東條英機の自決未遂は、この日のラジオニュースや翌日からの新聞によって報じられた。むろん全体に嘲笑、批判交じりのニュアンスがこもっていた。中には芝居であろうとか偽装であろうとの声もあった。批判の意味は2つの理由に見事に分かれた。

 ひとつは、戦時指導者として「臣民は死に際が… 

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