進次郎「人生いろいろ」作戦の勝算…総裁選演説会で“家族切り売り”実母との初面会を明かす

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■浪花節に秘めた米国流の印象操作

 米大統領選のように、PRのプロが候補のブランディングを手がける。進次郎の浪花節演説から垣間見えたのは、米国流選挙の印象操作だ。

「代々続く政治家一族に育った悩める青年が親との確執を乗り越え、総理を目指す。紋切り型の展開はNHKの『ファミリーヒストリー』を見るような感じでしたが、しょせん空虚な実像を隠す脚色であり、粉飾です。作り物感が出すぎると『やりすぎ』と反感を買うし、今度の総裁選は15日間の長丁場。誰かに操られた“お人形さん”は、いずれ飽きられる運命です」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)

 父・純一郎は首相時代、年金未加入問題を国会で追及された際に「人生いろいろ、会社もいろいろ」とすっとぼけ、ウヤムヤに。小泉家には「人生いろいろ」作戦の成功体験があるとはいえ、今度ばかりは大向こうをうならせ、「感動した!」とはいくまい。

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