著者のコラム一覧
西村カリンジャーナリスト

仏の公共ラジオ「ラジオ・フランス」とリベラシオン紙の特派員。1970年、仏で生まれ、2004年末から20年までAFP通信東京支局特派員。近著に「Japon,la face cachée de la perfection(日本、完璧さの隠れた裏側)」、初の小説「L'affaire Midori(みどり事件)」。

袴田巌さんに無罪判決「検察官よ、世界が見ている。控訴を断念して下さい」

公開日: 更新日:

 静岡の裁判長が述べたように袴田さんは無罪であり、証拠は警察によって捏造されたものだ。

 警察と検察の悪質な行為により真犯人はずっと自由だが、無実の袴田巌さんは56年前の死刑判決で人生を奪われた。民主主義国家の日本で、こんな許せないことが起きるとは遺憾だ。これ以上、あってはならない行動をしないで下さい。そして、巌さんと姉・ひで子さんに謝罪した上で、捜査、取り調べ、裁判などの違法な行為を検証して下さい。

 冤罪は最大の人権侵害だと言われている。どの国でも冤罪の可能性がある。ただ、冤罪が証明されても、それを認めない検察は、真実を明らかにするという最大の使命を果たさず、国民の信用を失う。

 もう一度書く──検察官よ、世界が見ている。唯一の正しい判断だから、控訴を断念して下さい。88歳の巌さんを完全に自由にさせて下さい。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い