著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

光クラブ事件(5)“天皇の軍隊”の酷い振る舞い

公開日: 更新日:
将校に昇進した兵士たちの行進(C)Robert Hunt Library/Mary Evans/共同通信イメージズ

 軍内のリンチで亡くなったAについて、山崎晃嗣の受けた衝撃をKさんはさらに補完して語った。それによると、Aの父親は都内のある地域の博徒として有名な人物だったという。博徒といっても街の秩序を守るタイプで、そうはいっても一般の商人や事務職員とは異なるアウトローに近いとも言えたという。… 

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