新体制でも維新の迷走は止まらない…「K-POP」も救世主にならず来夏の参院選も大ピンチ

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 これに倣い、山下知事が先に奈良時代の日本文化を再現する天平祭の補助金約1億円を「認知度が非常に低く、費用がかさむ」として廃止を決めたことが、K-POPコンサート開催への批判の火に油を注いだ。

「日本では、一部のマニア以外に興味も関心もない韓国人のアイドルタレントを呼んできて日韓親善と言われてもピンときませんよ。入場料は無料ですが、批判の矛先が維新本体へ向かうことにもなりかねない」

 前出の議員秘書は来夏の参院選への影響を懸念するが、奈良県議会は16日、総事業費約2億7000万円を盛り込んだ補正予算を可決してしまった。

「お金のない日本の若者も大好きなK-POPアーティストに接することができる。お金に代えがたい価値が生み出される」

 山下知事は自身のSNSを通じて有権者に理解を求めているが、無駄かどうかは結果次第、有権者の判断次第であろう。

 ちなみに今夏、日本国内最大規模をうたったK-POPコンサート「WATERBOMB JAPAN」は、全国4会場6公演の予定だったが集客が見込めず、途中打ち切りとなった。

 山下知事が言う「K-POP大好きな日本の若者」は案外少ない。これでは、斎藤知事のときのような土壇場での若者の“援軍”は期待できそうにない。 (特命記者X)

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