新体制でも維新の迷走は止まらない…「K-POP」も救世主にならず来夏の参院選も大ピンチ

公開日: 更新日:

 臨時国会は週明け24日に会期末を迎える。新体制発足間もない日本維新の会は、前原誠司共同代表が、補正予算案に賛成して自民党に急接近。一方、大阪府知事の吉村洋文代表は来夏の参院選に向けて立憲民主党との連携に意欲を見せ、どっちつかずの党の迷走を印象付けた。

 維新の迷走はこれにとどまらない。

「せっかく斎藤(元彦兵庫県知事)問題が収まりつつあるところに、今度は山下(奈良県知事)か。余計なことしてくれるよ」

 こう言うのは、来夏の参院選で再選を目指す日本維新の会所属議員の秘書だ。

■今度は奈良県知事が火だるま

 奈良県は山下真知事(56)肝いりで2025年10月に奈良公園で「日韓国交正常化60周年及び韓国・忠清南道との友好提携15周年」の記念事業としてK-POPコンサートを開催する予定だ。しかし、これが地元有権者の反発を招き、SNSを通じて批判の声が瞬く間に全国規模にまで膨れ上がってしまったからだ。

 山下知事は昨年4月、日本維新の会公認で初当選を果たし、吉村-前原体制下で党の常任役員に就任している。行政の効率化、無駄削減は日本維新の会の党是でもある。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  3. 3

    高市自維政権で進む病人・弱者切り捨て…医療費削減ありき「病床11万床潰し」すでに3党合意の非情

  4. 4

    最終盤の宮城県知事選は仰天の展開! 高市首相応援の現職vs昭恵さん&参政党支援の元自民議員でデッドヒート

  5. 5

    吉村代表は連日“ドヤ顔”、党内にも高揚感漂うが…維新幹部から早くも「連立離脱論」噴出のワケ

  1. 6

    高市首相が狙う悪夢の“強権官邸”復活…安倍時代の再来へ「経産-警察ライン」で恐怖政治

  2. 7

    吉村代表こそ「ホント適当なんだな」…衆院議席3分の1が比例復活の維新がゾンビ議員削減と訴える大ボケ

  3. 8

    神宮再開発「新秩父宮ラグビー場」公聴会で大混乱…小池都政の横暴に都庁では徹夜で抗議

  4. 9

    また日本中がブラック企業だらけになる…高市首相が案の定「労働時間規制」緩和指示の醜悪

  5. 10

    高市新内閣発足 歴史の暗転か超短命か…本性をあらわにした極右政権の正体と今後(前編)

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差