維新は“東西分裂”へ加速必至…悲願の「高校無償化」実現にメドも、くすぶり続ける3つの火種

公開日: 更新日:

 調子に乗っている場合ではなさそうだ。

 日本維新の会が自公と高校授業料無償化を柱とする新年度予算案の修正で実質的に合意。維新は悲願の高校無償化の実現にメドがついたことで「参院選向けの実績ができた」と大ハシャギのようだが“東西分裂”に拍車がかかる可能性がある。

「高校無償化なんて、東京では1票にもなりませんよ」と嘆くのは、東京維新関係者。こう続ける。

「都は既に無償化を実施しており、2024年度からは所得制限を撤廃している。だから、我々が参院選で『無償化を実現した』とアピールしても都民には響かない。それより、かねて維新が主張している現役世代の社会保険料負担引き下げに踏み込むべきだった」

 別の東京維新関係者はこう言う。

「高校無償化は、そもそも関西組の発想です。大阪府でも24年度から実質的な無償化が開始。ところが、府内在住者に適用される一方、近隣の府県から通う生徒は対象外で、地域格差が問題視されている。それを払拭するために、国の予算に無償化を盛り込ませようと画策してきたともっぱらです。そんな『関西最優先』の発想にも、納得のいかない思いです」

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」