大統領選でも注目…「週休3日制」が進む韓国、遅れる日本では導入民間企業わずか7.5%

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 欧米各国では、生産性の向上や幸福度の向上などが確認されおおむね好評なことから、試験導入や導入が議論されている国は多い。しかし、本格的な導入はベルギーの22年2月導入くらいしかないのが現状だ。

■週4日勤務制は不可避か

 日本ではどうか。週休3日が導入された企業としては、ファーストリテイリング(ユニクロ)、佐川急便、ファミリーマート、リクルートなどが有名である。自治体では千葉県が昨年から、東京都も今年度から導入している。

 前出の記者は、「一昨年の厚生労働省の調査によると、週休3日制を導入している民間企業は7.5%に過ぎず、そのほとんどが大企業だ。また、東京都の導入は世間的には話題になった一方、都庁内ではさほど話題になっていないという。群馬県前橋市では23年に試験導入したところ、業務に支障があったとする回答が少なからずあり、導入を見送った経緯がある」と語る。

 東京都の場合、例えば1日8時間×5日勤務を、1日10時間×4日勤務とする単なるフレックスタイムの導入に過ぎず、特に子育てなどには活用しづらい。この手の施策に最も肝心な柔軟性に欠けるといえる。

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