自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方
「立花氏の一連の言動は、県警に対する名誉毀損である」
立花氏の捜査はどのように進められるのか。元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏はこう話す。
「今後、立花氏は事情聴取を受けることになります。少なくとも、『竹内氏が逮捕される予定だった』といった発言は、当時の県警本部長が『全くの事実無根』だとし、明確な虚偽の発言だったと否定しています。発信した内容について、真実であると信ずるに足る正当な理由や根拠があるのか、つまり『真実相当性』を証明できれば罪に問われませんが、ハードルは高いでしょう。もちろん、立花氏が初めから虚偽とわかっていながら発信していれば、有罪になります。さらに、竹内氏の妻もまた誹謗中傷を受けており、こちらも名誉毀損の対象として捜査が進められると考えられます」
今回の事案は、その特殊性から立花氏に厳しい捜査が予想されるという。
「立花氏の一連の言動はある意味、県警に対する名誉毀損であるともいえます。捜査情報という、センシティブなことを好き勝手に利用されてしまえば、警察としても国民の信頼を損ねることにつながりかねない。県警が『事実無根』だと個別の事案に言及する異例の対応を取ったのは、虚偽情報の拡散を許さないとアピールする側面もあったと思います。今回は県警も、力を入れて捜査するのではないでしょうか」(若狭勝氏)
立花氏はどう弁解していくつもりなのか。
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「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が突然、ナタを持った男に襲われた。●関連記事【もっと読む】『立花孝志氏が襲撃される瞬間を日刊ゲンダイが目撃し激写! ナタで切りつけられる一部始終』では、写真付きで詳報している。