高市早苗氏は頼みの党員・党友支持に急ブレーキで決戦シナリオ破綻…陣営が迫られる「地獄の選択」
一方、林氏は毎日調査で議員60人の支持を得て、日テレの党員調査では前回から6ポイントアップ。猛追する林氏に態度未定の“難民票”が雪崩を打てば、高市氏が決選投票に残れないこともあり得る。
その場合、決選投票は進次郎氏と林氏のどちらに「高市票」が流れるかで雌雄を決する展開となるが、それこそ高市陣営には「地獄の選択」だ。
「総裁選後の人事をにらめば『勝ち馬』に乗るのが得策ですが、高市陣営は林、進次郎両陣営ともに遺恨がある。高市さん支持の議員のほぼ半数は、旧安倍派です。彼らが慕う安倍元首相と林さんは父の代から因縁の仲。中選挙区時代から地元・山口の覇権を争ってきた両家の“下関戦争”は有名な逸話です。安倍さんの死後、その地盤を林派が奪ったとみなす声もあり、熱烈に安倍さんを支持した議員ほど、林さんに票は入れにくい。一方、進次郎陣営は例のステマ騒動で『ビジネスエセ保守』と高市さんをコケにしたばかり。あっさり勝たせればメンツにかかわります。そう簡単には両者の軍門に下るわけにはいきません」(自民党関係者)
進次郎vs林になれば、両陣営に推薦人を送って保険をかけた旧岸田派にも想定外の事態だ。岸田前首相の側近が陣営中枢を固める進次郎氏を取るのか、旧派閥のボスの座をうかがう林氏を取るのか、難しい判断となる。はたして、あすはどのような結末を迎えるのか。
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