著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「第2次世界大戦と原爆」(52)大戦終了後、どれほどの「頭脳」が他国に流出していったのか

公開日: 更新日:
中国で「ミサイルの父」と功績を称えられる銭学森を記念した「銭学森図書館」=上海市(C)共同通信社

 日本のウラン爆弾の製造計画を確認していたアメリカの科学者の中には、個々の日本人研究者の能力について極めて精緻に分析した報告書を作り上げた者もいた。その過程で、「あなたはアメリカに亡命して原子核エネルギーの研究者にならないか」と誘われた日本人科学者もいたという。

 当時の日… 

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