林総務相が年の瀬に収支報告書ドサクサ訂正で疑惑逃れ画策 「選挙費用13万円」はどこへ消えた?

公開日: 更新日:

13万円の使途は闇の中…

 真相はいかに。林事務所は13万円の支出を削除したわけだが、その浮いたカネは果たしてどこに行ったのか。考えられるのは、有権者に拠出したと記載したが実際は事務所関係者が懐に入れたか、もしくは、そのまま「裏金」としてプールしたのか――。林事務所にもろもろを問い合わせると、〈お尋ねのあった件につきましては、なるべく年を越さないように対応して参ります〉とだけ文書で回答してきたが、まるで答えになっていない。

 上脇教授はこう言う。

「林事務所は報告書に記載があった13万円の支出そのものを『支出しなかった』かのように訂正しましたが、そんな不自然なことはあり得ないでしょう。13万円は陣営関係者が懐に入れたか、もしくは、裏金として選挙中に有権者に配ったのではないか。そうした疑いを払拭したいのなら、13万円の扱いを丁寧に説明すべき。そもそも問題が発覚したのは11月下旬です。なぜ、訂正までに1カ月も要したのか。臨時国会での追及を避け、さらに年末年始を挟むことでニュースを風化させる狙いがあるとしか思えません」

 来年の通常国会の召集日は1月23日の方針。まだ、1カ月も先だ。年が明ければウヤムヤにできると思っているのだろうが、あまりに小ざかしい。「将来の首相」なんて言われているが、フザケた男である。

  ◇  ◇  ◇

政治とカネ」にまつわる最新ニュースは、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  3. 3

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 4

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  5. 5

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  1. 6

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  2. 7

    保守系の週刊新潮・週刊文春にも叩かれる高市早苗の薄っぺらさ

  3. 8

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  4. 9

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する

  5. 10

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝