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若妻の手当聞き…1日1.5万円に上がったお手伝いさんの給料

「老衰だったのかな~」

 大阪から田辺に向かう車中で、社長は愛犬イブの死を悼んでいた。だが、お手伝いのKさんが殺したなどという言葉は一切口にしていない。

「16歳だからね~。この前、僕が見たときに、ちょっと痩せたのが気になったし、足元もおぼつかなかったよ」

「そうか……」

 昨年まで、社長は白浜にあるペットホテルを利用していた。しかし、春すぎごろから「あのホテルに預けると、どうもイブちゃんの様子がおかしいんや」と疑念を抱くようになる。昨年秋にKさんの父親が田辺市内の病院に入院すると、イブの世話をお願いするようになった。

「1泊7000円も取られるぐらいなら、Kさんに来てもらって世話をしてもらった方がいい」

 Kさんと社長は20年以上の付き合いになる。社長が東京で貸金業を始めたころ、会社を手伝っていたのがKさんだ。田辺市出身だが、六本木で水商売の世界に入り、ラウンジのママもやっていた。

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