「はしか」大流行の背景とは…専門家がワクチン2回接種を勧める理由とこの夏の感染力
今年は「謎の風邪」に「ハンタウイルス」、そして「はしか」の流行と複数の感染症が話題になっている。
国立健康危機管理研究機構は2日、麻疹(はしか)の患者数が、先月24日時点の累計で511人(速報値)になったことを報告。うち東京は253人で、全体の半数を占めるという。
この数字は、昨年の通年(265人)を大きく上回り、すでに流行した2019年(744人)を超える勢いだ。同機構によると、年齢別の累計報告数は20代が最も多く32%、次いで30代が21%、15~19歳が14%、40代が11%と続く。50代以上は強い免疫を保っている傾向にあるという。
今年流行の背景に何が考えられるのか。
浜松医療センター感染症管理特別顧問で、医師の矢野邦夫氏は「新型コロナの時期にワクチンが接種できなかったことと、それ以降のワクチン忌避の影響で接種率が低下し、麻疹に対する免疫が低下したことが原因」と分析する。
はしかの致死率自体は高くないが、厚労省は、肺炎、中耳炎を合併しやすく、1000人に1人程度の割合で脳炎が発症、先進国でも同割合で死亡すると説明している。日本にとどまらず、WHOは世界的な再拡大に警鐘を鳴らしているが……。
「感染力は極めて強く、すべての感染症のなかで最強。開発途上国では栄養状態が悪いことから、死亡者数が多い。現在、バングラデシュでは多くの人々が亡くなっています」(矢野邦夫氏)
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