急増する「6月病」は「5月病」とは違う? “よくある不調”は危険サイン…梅雨時の体のSOSを見逃さない
4月に部署が変わり、慣れない業務や人間関係に追われながらもなんとか5月を乗り切れたC男さん(38=当時)。心配していた5月病のような不調もなく、連休が明けても順調に仕事をしていた。
ところが、6月に入ってしばらくした頃から朝起きるのがつらくなった。十分に寝ているつもりなのに疲れがとれず、仕事の集中力も続かない。帰宅後に家事をする気力も残らず、休日は寝て過ごす日々。家族からも心配されることが増えた。
最初は「梅雨だから気持ちが落ち込む」「年齢のせいで疲れがとれない」と考えていたC男さんだが、食欲が落ち、些細なことで涙を流すことも増えたため、医師に相談した。そこで告げられたのが、いわゆる「6月病」の可能性である。
■「5月病」と「6月病」の違いとは
5月病も6月病も正式な病名ではなく、新生活や異動、昇進、転職などによる環境変化のストレスが蓄積し、心身の不調があらわれる状態を表す言葉として使われている。
5月病は、主にゴールデンウイーク明け頃に起きる心身の不調を指すことが多い。一方、6月病は「5月を乗り切って安心した後」に、蓄積していた心身の疲労が表面化して不調が出るのが特徴だ。
さらに、6月は梅雨や台風の影響で気温や気圧、湿度の変化が大きな時期でもある。こうした変化は自律神経のバランスを引き起こし、だるさや頭痛といった身体症状だけではなく、集中力の低下や不安感というメンタル面の不調にもつながりやすい。
つまり、5月病と6月病は症状そのものに明確な違いがあるわけではない。ただし、6月病は疲れの蓄積だけではなく、6月独自の気候変化による自律神経の乱れによっても引き起こされる点が特徴だ。そのため、環境変化がなくても自律神経の乱れが原因で心身の不調を感じる可能性があるだろう。


















