著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(1)バイタルが正常なら問題なし…軽肥満は「悪」ではない

公開日: 更新日:

「BMI」をご存じでしょう。体重(キログラム)を、身長(メートル)の2乗で割った値のことで、太り具合(痩せ具合)を表す数値として、健診などでよく使われています。たとえば、体重70キロ、身長1.7メートルなら、BMIは24.2となります。

 日本肥満学会のBMIの基準は、次のようになっています。

▽18.5未満:低体重(痩せ)
▽18.5~25.0未満:普通体重
▽25.0~30.0未満:肥満(1度)
▽30.0~35.0未満:肥満(2度)

 BMI25以上は、軽度とはいえ「肥満」と診断されてしまうため、なんとか「普通体重」に落とそうと四苦八苦している人は多いと思います。マスコミは「もっと痩せろ」の連呼ですし、巷には「糖質ゼロ」や「ゼロカロリー」をうたう商品があふれかえっています。太っていることが「悪」だと言いたげな風潮です。

「罪悪めし」「背徳めし」といった言葉も使われています。高カロリー、高脂質、高炭水化物の食べ物です。「太るかも……」と思いながらも、おいしいから、罪悪感・背徳感を味わいつつ、ついつい食べてしまう、そんな食べ物です。栄養価の高い、おいしいものを食べるのが罪悪とはおかしな話ですが、現代社会では常識化しています。

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