著者のコラム一覧
片岡健ノンフィクションライター

1971年、広島市生まれ。早稲田大学商学部卒業後、ノンフィクションのライターに。新旧様々な事件を取材し、新事実や冤罪を発見している。著作に『平成監獄面会記』、同書が漫画家・塚原洋一氏によりコミカライズされた『マンガ「獄中面会物語」』(共に笠倉出版社)、『もう一つの重罪 桶川ストーカー殺人事件「実行犯」告白手記』(リミアンドテッド)など。最新刊は2026年4月発行の『実録 死刑囚26人の素顔』(宝島SUGOI文庫)。

長野一家3人殺害事件 裁判官にも犯行経緯を同情された死刑囚「僕、何のために生まれてきたんやろ…」

公開日: 更新日:
伊藤の公判当日の最高裁(提供)筆者

 2010年3月、長野市で手広く事業を営む男性の一家3人が従業員の伊藤和史(当時31)ら4人の男に殺害され、現金約416万円を奪われたうえ、愛知県の資材置き場に遺体を埋められた。裁判では伊藤と松原智浩(同39)の2人が主犯格とされ、死刑判決を受けたが、事件には複雑な背景があった。

  ◇  ◇  ◇

 2016年4月26日、最高裁第3小法廷であった伊藤和史の判決公判。上告棄却を宣告し、1、2審の死刑判決を事実上確定させた裁判官らに対し、傍聴席から伊藤の支援者の男性が怒声を浴びせた。 

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