広島「ドラ1」大瀬良 台湾戦で露呈した“欠点”

公開日: 更新日:

<「低めに進化の余地」>

「潜在能力は非常に高い。でも、1年目から2ケタ勝てるかといえば……」
 在京球団のスカウトが声を潜めてこう言った。日本代表の台湾との強化試合で登板した広島ドラフト1位・大瀬良大地(22=九州共立大)のことだ。

 2戦目となる9日、「大学ナンバーワン右腕」は五回から2番手で登板。自己最速タイの153キロをマークするなど、2回を1安打無失点に抑えて勝ち投手に。テレビでゲスト解説をしていた広島の野村監督も「十分だと思う」と合格点を与えた。

 プロとの混成チームで、堂々たる投げっぷりも、未完成の部分も垣間見られた。全30球で投げた球種は直球とカットボールのみ。力のある直球が大きな武器であるが、“格下”の台湾打線相手に空振りを取れたのはわずか2球だけだった。前出のスカウトが言う。

「代表戦で緊張もしただろうが、大瀬良は気持ちを前面に出して投げる、いわゆる『パワー投手』。それでも下半身を使い、体重移動を利用して投げることがまだできない。低めのボールは球威、キレが落ちるのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋