本田圭佑「虚像と実像」(18)「私が応援せんでもみんなが応援してくれる私はそれだけでええのよ」

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小さな生家で帰りを待つ祖母が言った

■電撃訪問の真実

 10年W杯南アフリカ大会で日本代表のベスト16入りの原動力となり、世界中に「日本に本田あり」を印象付けた。W杯フィーバーが冷めやらぬ10年7月中旬。旬の男は母校・鳥飼北小など縁のある場所を次々に電撃訪問した。その際、訪問先と日程は直前まで明かされなかった。

 本田流の「配慮」だった。
 予定が漏れると大勢の報道陣やファンが殺到し、迎え入れる側に大きな負担を強いる。これを避けるため、本田は電撃訪問にこだわったのである。

「いつもの派手な服装ではなく、ポロシャツに短パンのラフな格好で学校や摂津市役所を訪問されました。本田さんなりの《余計な気を使わせたくない》という我々への配慮だったようです」(当時を知る摂津市職員)

 11年3月11日。列島は東日本大震災に見舞われたが、この時の本田の行動も素早かった。

 同月中に日本赤十字を通して5000万円を義援金として寄付。震災で被災した子どもにはサッカーボールも寄贈した。

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