横浜F・マリノス「身売り」待ったナシ…チーム低迷、母体の日産自動車は6708億円の巨額赤字
27日現在、J1最下位にあえぐ横浜F・マリノス。Jリーグ発足時の「10チーム」で2部に降格したことがないのは横浜Mと首位の鹿島だけだが、チームの低迷に加えて、親会社の日産自動車の業績悪化もあって、かねて燻っていた身売り説が再燃しているのだ。
日産自動車サッカー部を母体とする横浜Mは1998年、横浜フリューゲルスを吸収合併した際に「フリューゲルスの頭文字・F」をクラブ名に入れた。2014年に英プレミアの強豪マンチェスターCなどを運営する中東系投資会社が資本参加したが、同社の保有株式は20%ほど。約70%の株式を保有している日産は去る13日、25年3月期連結決算の純損益が6708億円の巨額赤字となり、2万人の人員削減と国内外の7工場の閉鎖を発表した。主力の追浜工場(神奈川)は閉鎖の有力候補。
同社のエスピノーサ社長は、23日付の神奈川新聞の記事で「(サッカーと野球は)重要な活動なのでストップをかける計画はない」とコメントしたが、これを額面通りに受け取る人は少ないだろう。
さらに同紙は、エスピノーサ社長が自動車事業を26年度までに黒字化する計画を達成できなければ、退任する意向を示したとも報じた。