渋野日向子に初日は「難敵」現れず…2アンダー暫定12位の好発進! 名物の風が牙を剥いた時が勝負
【全米女子オープン】第1日
2006年開場のこのコースで全米ゴルフ協会(USGA)主催の大会が行われるのは5回目。新しいコースでは珍しいが、それもそのはず。
「ここはUSGAがナショナルオープンなどを開催するために造ったコース。スコットランドのリンクスのように風を遮る樹木がなく、ほぼ毎日強い風が吹く。広いフェアウエーは激しいアップダウンがあり、パブリックコースでありながら、ラフのフェスキュー芝を伸ばしたり、アンジュレーションに特徴があるグリーンのピン位置や周囲の刈り込みなどでいくらでも難しくできる。ナショナルオープンではショットの精度はもちろんのこと、風の読みや低弾道でのコントロール、アプローチのイマジネーションなど、あらゆる技術が求められる舞台となる」(ゴルフライターの吉川英三郎氏)
その難コースも午後まで風が吹かず、午前6時56分10番スタートの渋野日向子(26)はほぼ無風の中でプレー。グリーンもソフトだった。
出だしは3パットボギーも、前半はフェアウエーを外さず4バーディー。後半の3番、4番のパー4で連続バーディーを奪い、一時は4アンダーでトップに立ったが、5番パー4のドライバーを左ラフに曲げてからショットが乱れ出し、続く6番パー3の第1打も右バンカーに入れて連続ボギー。6バーディー4ボギーでまとめ、全選手ホールアウト前は首位に2打差の2アンダー、暫定12位の好発進となった。