ドジャース大谷の「二刀流」復活に暗雲…来季も「打者に軸足プラン」浮上 “打者大谷”の代わりはいない
日本時間28日、両リーグ一番乗りで20号本塁打を放った大谷翔平(30=ドジャース)。
5月中に20本に達したのは自身初。54本塁打の昨年は6月19日だったから、今季はそれを上回るペースで一発を量産している。
今季は左肩手術明けのため「打者専念」のスタート。投手陣に故障者が続出して打ち勝つ以外にないチームを、先頭に立って牽引している。
投手復帰は後半戦の予定。投手としてのピークがプレーオフにくる起用法が有力視されているが、チームにとっても大谷本人にとってもこれがベストという声が球団内にはあるという。
「つまり今季は左肩手術明けだから打者優先のスタートですが、来季以降もこのスタンスでいくプランです」とは現地特派員だ。
「チームは大谷を何よりも打者として評価しています。投手・大谷の代わりはいても、打者・大谷の代わりはいないと考えている。ベッツ(32)、フリーマン(35)のMVPトリオ3人で打ち勝つのがいまのチームのスタイルだけに、なおさら大谷を打線から外すわけにいかない。先発とリリーフ、ともに脆弱で取りこぼしはあるかもしれないが、それでも162試合の長丁場ならコンスタントに白星を重ねることができる。ただ、短期決戦のプレーオフでは、そうはいかない。二刀流枠の大谷を投手としても起用することで、投手陣を他球団よりひとり多い14人にできる。投手陣を厚くすることによって取りこぼしの少ない、より安定感ある試合運びをしたいのでしょう」