球宴ネット裏で密かに進行…Rソックス上原のトレード話
「ボストンはコウジを放出する気はないのか?」――。
オールスターが行われたミネアポリスのターゲット・フィールドのネット裏ではこんな話でもちきりだった。
メジャー6年目、日本人選手最高齢の39歳で初出場したレッドソックス・上原浩治。球宴での投球よりも今月末に迫ったトレード期限に向けて、その動向に注目が集まっているのだ。
昨季のワールドチャンピオンであるレッドソックスは今季、開幕から43勝52敗でア・リーグ東地区首位のオリオールズとは9・5ゲーム差の最下位で前半戦を折り返し。今季限りで契約が切れることもあり、来季以降に備えてチームを作り替えたいレッドソックスにとっては今が売り時なのだ。ポストシーズン進出を狙うチームにしてもメジャーを代表するクローザーである上原に熱視線を送るのは当然だろう。
実際、前半戦を上位で折り返しながら、ポストシーズン進出を目指すにはクローザーが心もとないチームは少なくない。タイガース、ナショナルズ、ジャイアンツなどはクローザーが揃って不調に陥っており、上原のように安定感のある守護神の獲得に前向きといわれる。