原監督の“戦術”が原因 球宴史上初「巨人スタメン初戦ゼロ」

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 18日の球宴初戦、事前に明らかにされていた通り、西武ドームのダイヤモンドの中に巨人の選手はひとりもいなかった。
 51年に始まり、今年で64回を数える球宴で、その第1戦の先発メンバーに巨人の選手が名を連ねないのは、史上初めてのこと。全セを率いる原監督は「ファンの方の夢の球宴ですし、ファン投票で1番という人を使う」と説明していたが、内心は忸怩たる思いだろう。セ首位を快走しながら、巨人からファン投票で選出されたのは、捕手の阿部慎之助だけ。原監督は中間発表の段階で、「(ファンは)巨人の選手を見たくないってことでしょ」とスネてもいた。

「いや、今回のファン投票の結果は、その原監督にも責任があると思いますけどね」と、スポーツライターの工藤健策氏が続ける。
「今年の原監督は商売下手な宝石商のようなものです。前半戦最後の2試合でそれまで4番を任せていた村田をいきなり7番にまで降格。調子が悪いという理由で坂本を7番、阿部を8番、長野を9番で使ったりする。指揮官として勝つための最善策を模索するのは理解できるが、ファンの立場からするとどうなのか。阿部も村田も長野、坂本も今の巨人の看板です。選手にはそれぞれ、『格』というものもある。その『格』をないがしろにするような起用をすれば、選手本人だけじゃなく、ファンも<軽く扱われているんだ>と思いますよ。監督の起用を見て、その程度の選手なんだな、というイメージが刷り込まれる。戦力で他球団を圧倒する巨人は、ダイヤモンドもルビーもサファイアも持っています。にもかかわらず、店主がお客に、これはダイヤモンドだけど傷物だからとか、このルビーは純度が低いと言っているようなもの。店主が自らの商品をおとしめているような印象を受けるのです」

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