マイアミでも初戦苦戦? 錦織の相手は“コート上の哲学者”
男子テニスの錦織圭(25=世界ランキング5位)のマイアミ・オープン(米フロリダ州)の2回戦の相手が同64位のミハイル・ユージニー(32、ロシア)に決まった。
26日(日本時間27日)の1回戦でユージニーは同89位のアンドレイ・ゴルベフ(カザフスタン)に逆転勝ち。28日(同29日)に行われる2回戦に進出した。
世界ランキングは08年の8位が最高。錦織とは13年にゲリー・ウェーバー・オープン(ドイツ)の2回戦で対戦し、2-1で下している。
強力なバックハンドを武器とするパワータイプだが、コートを離れればインテリの一面を持つ。
プロ転向6年目の05年、23歳でモスクワ大学の大学院に進み、哲学を専攻。ツアーに参戦の合間に研究論文などに取り組み、6年かけて哲学の博士号を取得した。パワフルなプレースタイルからは想像しにくいが、ロシアのファンの間では「コート上の哲学者」と呼ばれているそうだ。
試合中に奇声を発して相手を精神的に揺さぶることにも長けているだけに、錦織は厄介な戦いを強いられそうだ。