「総力戦」宣言も…阪神和田監督に若手抜擢の気配まるでなし

公開日: 更新日:

「ベンチの25人で総力戦を」

 阪神の和田監督は後半戦開幕を前にこう言っていたが、20日の巨人戦は0-2で完敗。セの混戦を勝ち抜くには和田監督の言うように、総力戦で戦っていくしかない。

 阪神はベテラン、助っ人が中心のチーム。野手でレギュラーと呼べるのは鳥谷、福留、ゴメス、マートンくらい。その福留も38歳で休みを挟みながらの起用が必要だし、マートンも調子の波が大きい。期待の上本、今成、大和らはいくら復調を待っても調子が上がらず、控え選手を含めても巨人と比べて選手層は薄いといわざるをえない。

 これを補うには若手の台頭が必要不可欠。野手の体たらくを見れば、二軍から抜擢するチャンスともいえる。掛布DCも先日、「和田監督は『一年間戦う体力』と言っている。そのためには若手による底上げが必要」と、キーマンに北條、中谷、江越らを挙げていた。

■掛布DCも「一軍で経験を」と周囲に…

 ただ、和田監督は若手の力を借りるつもりはないらしい。球宴期間中の全体練習に二軍から呼んだのは、ウエスタンで打率3割を打つ江越だけ。その江越もシート打撃で結果が出ず、昇格は見送られた。阪神OBが言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因