弱点あるのに…阪神が巨人ポレダ&マイコラスを崩せない理由

公開日: 更新日:

 巨人の助っ人左腕、アーロン・ポレダ(28)がまたまた虎狩りだ。10日の阪神との首位攻防戦初戦に先発。6回4安打5奪三振1失点で5月22日の中日戦以来の6勝目を挙げた。阪神戦は4戦全勝の虎キラーである。

 11日の2戦目に先発するマイルズ・マイコラス(26)も阪神には1試合で防御率1.29。6月に2完封を含むリーグ最多タイの3勝。月間MVPに選出されるなど調子を上げている。評論家の山崎裕之氏がこう言う。

「2人の外国人投手にはスキがある。それでも阪神はポレダに4連敗。オーソドックスにやっても打てないのですから、リズムを崩す方法を考えないと。外国人投手特有の傾向ですが、右腕のマイコラスは投球後に一塁側へ、左腕のポレダは三塁側へ倒れる。ポレダの空いた一塁側やセカンド方向にセーフティーバントをやってみるとか。成功しなくてもファールでもいいんです。外国人投手はそれだけでリズムを崩すことがある。阪神は機動力がないから、そういうことができる選手が少ないかもしれませんが……」

 左右の違いはあれど、2人とも2メートル近い長身から150キロを超える剛速球を投げ下ろす。半面、セットポジション、クイックモーション、バント処理等のフィールディングといった「投球以外」が苦手な共通点がある。山崎氏が指摘するように、足や小技で揺さぶられると崩れる試合が多いのだが、阪神の盗塁数はこの試合の前まで12球団最少の27。阪神のチーム関係者も「うちは走れる選手が少ない。安打3本でも走者が“各駅停車”で点が入らないこともある。揺さぶりたくても揺さぶれない」と嘆いていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性