白鵬はご満悦も…奇策「猫だまし」で地に落ちた横綱の品格

公開日: 更新日:

 こんな低俗な相撲は見たことない。

 九州場所10日目、横綱白鵬(30)が栃煌山に「猫だまし」を繰り出した。立ち合いでバチン! と両手を鳴らすと、面食らって突っ込む栃煌山をひらり。土俵際で振り返った相手に、再び猫だましだ。さらに難なく寄り切ると、いたずらっぽく栃煌山の胸をポンと叩いた。

 支度部屋に戻った白鵬は「うまくいった」と悦に入ることしきり。報道陣の前で手を叩くしぐさも見せたが、盛り上がっていたのは白鵬ただ一人だ。

 猫だましは力の劣る力士が行う奇策。当然、横綱にふさわしい技ではない。横綱経験のある北の湖理事長も、「やる方もやる方。横綱がなんて、前代未聞」と吐き捨てた。

 確かに今の日本人力士は白鵬にナメられても仕方ない。が、だからといって双葉山や大鵬といった大横綱が猫だましなんてしたのか。横綱は地位にふさわしい振る舞いが求められる。それは禁じ手といったルールとはまた別のことだ。

「どうだ、オレはこんなことも出来るんだ」と誇示したかったであろう白鵬。好角家からすれば、醜態以外の何ものでもない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束