変化に嘉風「はたきじゃない」と解説も…横綱白鵬は衰え深刻

公開日: 更新日:

 また逃げた。

 大相撲九州場所4日目、ファンの注目が集まった横綱白鵬(30)と嘉風(33)の一番。先場所、白鵬から金星を挙げた嘉風は今場所も1横綱、1大関を倒している。休場明けの白鵬はどう立ち向かうのか。嘉風は2場所連続で最強横綱を撃破できるのか。

 だがしかし、ファンが固唾をのんで見守った一番は、1秒足らずで決着がついた。低い体勢で突っ込む嘉風に対し、白鵬はあろうことか立ち合い変化。張ると同時に右にかわし、はたき込んだ。戸惑うファンのざわめきに混じり、横綱へのブーイングが飛び交ったのは言うまでもない。

 もともと、合口が悪い相手とは正攻法では戦わない白鵬は、張り差し、変化、ヒジ打ち何でもござれだといっても、嘉風を苦手としていたわけではない。これまでの対戦成績は9勝1敗。黒星は左ヒザを痛めていた先場所のみだ。

 ある角界OBが言う。

「嘉風はここ2場所で12勝、11勝し、今場所も横綱、大関を倒すなど勢いがある。しかも、形はどうあれ、先場所負けているわけですからね。そんな相手と正面から戦いたくない。勝手に萎縮してしまい、変化して少しでも有利な体勢で戦おうと思ったのだろう。問題はそこです。肉体面はともかく、先場所の途中休場もあって精神的な衰えが激しいように見える」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ