達川光男 — 著者のコラム一覧

達川光男野球評論家

１９５５年７月１３日、広島県生まれの６０歳。広島商から東洋大に進み、７７年のドラフト４位で広島カープに入団。広島商時代の７３年に春の甲子園準優勝、同年夏の大会で全国制覇を果たした。プロ入り後は洞察力にたけた頭脳派捕手としてカープの黄金時代を支え、ベストナインとゴールデングラブ賞を各３度受賞。９２年に現役引退後は広島監督、阪神コーチなどを歴任した。現役時代はその明るいキャラクターでテレビの「珍プレー」番組でも話題をふりまいた。

マスク越しに見た珍プレー好プレー

<第13回>捕手谷繁に超一流の技を見た

公開日：2016/05/11 17:00　更新日：2016/10/17 04:37

捕手でありながらプロ野球最多試合出場の記録をつくった（Ｃ）日刊ゲンダイ

　入団１年目の春季キャンプ。ブルペンでの投球練習で、先輩投手の福士敬章さん（故人）から３度も顔面にボールを当てられた。「次、カーブ」と言いながら、真っすぐを投げられ、ミットが追いつかなかった。３度とも鼻血が噴き出した。

　ある日、福士さんに呼ばれてこう言われた。

「お…

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