ブルガリア無名MF加藤 ハリル日本サプライズ招集の狙い

公開日: 更新日:

「西川は失点の多さが気になる。森重の場合、GK林の好セーブ連発でチームの失点自体は少ないが、森重を含めたDF陣の不安定感がマイナス評価となった。清武は本来のパフォーマンスが発揮できておらず、宇佐美は所属クラブで戦力とは言えず、むしろ落選は遅過ぎた感があります」

 新戦力の中でブルガリアの加藤について指揮官は 「ここ一年、注意深く追跡してきた。現地で4試合を視察した。ボールを奪える選手。展開力もある」と高評価するが、年代別の代表に選ばれたこともなく、国内でのプロ経験もJ2町田で12年シーズンを過ごしただけ。

 同じポジションのFC東京MF高萩、スペインのMF柴崎、鹿島MF永木、川崎MF大島とハリルが招集したことのある選手を差しおいて、加藤を呼んだ理由は何か?

「今回の2試合のキーパーソンとして、ハリルホジッチ監督は『相手からボールを奪える選手。ファイトできる選手』を挙げている。苦労人の加藤はピッタリ当てはまり、メンタルの強さも評価している。いつもハリルホジッチ監督は『良いパフォーマンスを見せている選手に代表(入りの)資格がある』『代表の門戸は常に開かれている』と強調しているが、特に代表当落線上の選手たちにとって、加藤の初招集は大きな刺激となり、日本代表の活性化にもつながっています」(前出の六川氏)

 すべてはハリルの深謀遠慮ということか――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘