ダル「サイ・ヤング賞」獲りに好調アストロズ打線の壁

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 7月11日の球宴までに3年連続地区優勝が絶望となりかねない。ダルビッシュ有(30)のレンジャーズが、所属するア・リーグ西地区で青木宣親(35)のアストロズに独走を許しているのだ。

 30球団トップの勝率7割4厘を誇るアストロズは2位エンゼルスに11.5ゲーム差、3位レンジャーズに12ゲーム差で地区首位(現地1日終了時)。「どこからでも点が取れて、先制されても必ず逆転できる」(青木)という強力打線が売りで、チーム打率(2割7分7厘)、チーム総得点(292)ともリーグトップだ。

 ダルは2日(日本時間3日)からのアストロズ3連戦の初戦に登板。この3連戦を除き、アストロズとは今季、12試合を残しており、今後の直接対決の結果が、個人成績やタイトルだけでなくチームの成績にも大きく影響する。ダルはアストロズ相手に通算4勝4敗ながら、13年にはあと1人で完全試合の快投を披露するなど、同地区のライバルを得意としてきた。

 とはいえ、今季のアストロズは捕手マッキャン(前ヤンキース)、DHベルトラン(前レンジャーズ)の大型補強が功を奏した上に、若手が台頭。首位打者アルトゥーベ(14、16年)の他、15年の新人王コレア(22)ら実績のある選手はもちろん、ダルにとって今季1番に定着したスプリンガー(27)が手ごわい相手になる。

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