東京五輪メダル量産狙い レスリング日本“700日合宿”敢行

公開日: 更新日:

 フリー、グレコローマン両スタイル合わせて計3個のメダルを獲得したレスリング世界選手権(パリ)男子日本代表が28日、凱旋帰国した。今大会はフリースタイル57キロ級の高橋侑希(23)が36年ぶり、グレコローマン59キロ級の文田健一郎(21)が34年ぶりに日本勢として頂点に立ち、復権を果たした。

 2020年東京五輪で「金6個を含む計10個のメダル獲得」を目標に掲げる栄和人強化本部長は今大会を振り返り「スタミナとメンタル強化」を課題に挙げた。

 来年1月から新ルールが適用され、全階級とも2日間に分けて行われるため、これまで以上に体力、精神力が要求される。東京五輪でのメダル量産を目指すレスリングは年明けにも「700日合宿」を敢行するという。

 井上謙二フリースタイル強化委員長(アテネ五輪60キロ級銅メダル)は長期合宿のメリットについて「個人競技とはいえ、チーム力強化にもつながる」と説明。自身もアテネ五輪を前に100日合宿を経験した井上委員長によれば「日頃から肌を合わせることで国内のライバル同士であっても互いに弱点を克服できる。日頃から顔を合わせていれば、選手のコンディショニングを把握できて故障防止にもつながる」と話す。

 700日合宿が実現すれば、1988年ソウル五輪前に行った500日を抜いて過去最長になる。そのソウル五輪(当時は男子のみ実施)では金銀合わせて4個のメダルを獲得したが、東京では果たして……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏&フジテレビへの抗議が激減…「はぐらかし会見」と“ガス抜き”の効果がジワリ

  2. 2

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  3. 3

    エキスポ駅伝2チーム辞退に《やっぱりな》の声…実業団に3月の戦いは厳しいか

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    浜崎あゆみ25年ぶり月9主題歌で「別人疑惑」再燃か? 近年版・復刻版どちらの歌い方でもブーイングのジレンマ

  1. 6

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  2. 7

    立花孝志氏が襲撃される瞬間を日刊ゲンダイが目撃し激写! ナタで切りつけられる一部始終

  3. 8

    膨張するカウンターに萎縮し大好きな選挙が苦行に…渋谷のマイク納めは中止

  4. 9

    「ホラッチョ!」「嘘つき!」とヤジられ言葉に詰まり、警察に通報…立花孝志はミルクティーが手放せず

  5. 10

    キンプリ2人体制&ジャニーズ解体で才能開花…髙橋海人に吹く追い風