靱帯断裂も強行出場 樋口黎は男子レスリングの掘り出し物

公開日: 更新日:

 近年は女子に比べて実績で見劣りする男子レスリングだが、こんな選手もいる。リオ五輪フリースタイル57キロ級銀メダリストで、現在は61キロ級の樋口黎(21=日体大)のことだ。

 フリースタイル日本代表は26日、アジア選手権(5月10日開幕、インド・ニューデリー)に向けた合宿を公開。樋口ら代表選手は、合同練習を行うロシア人選手とのスパーリングなど約2時間のメニューをこなした。

 樋口はアジア選手権に加え、8月の世界選手権(フランス・パリ)での表彰台も期待されるが、実は故障を抱えている。4月中旬の日体大での練習中に右足首靱帯を断裂し1週間ほど入院。退院後は、即練習に復帰したが、3本ある足首の靱帯のうち1本が切れたままだそうで、「歩くのも痛い」(樋口)状態だという。

 周囲から治療を優先するよう勧められても「国際経験が少ないので、まずはアジア大会で結果を残したかった」と強行出場を決めた。

 栄和人強化本部長には練習前「女子を見習え」と檄を飛ばされたフリースタイル陣。樋口のような選手がいる限り、男子もまだまだ捨てたものじゃない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?